「かわいい」という場所に閉じ込められる
4.かわいいわね~
「○○ちゃんは若いからなー」
「○○ちゃんは、ほんとかわいいわねー」
「○○ちゃんがいると職場が華やぐなあ」
このように上司や先輩から、若さや女性であることを、ことさらほめそやされると、落ち着かずにソワソワしませんか? 本心でほめてくれているならまだしも、実際そうではないことも多い。
「女性だから」と大事な仕事から外される。「若いから」と大きな案件から外される。それをフォローするように「かわいい」「若い」「華やぐ」などと持ち上げてくることがよくあるわけです。
まるで、「かわいい」という場所に閉じ込めておきたいかのように。
いわば「かわいいロックダウン」です。
余談ですが、韓国は彼氏が彼女をチヤホヤする恋愛文化で有名ですが、それも根っこには「かわいい君はそこで笑ってればいい。面倒で大事なことは男たちでやるから」という思想があるのだそうです。それに似たものを感じますよね。
あなたをライバルとして認めている証し
さて話を戻すと、この「かわいいロックダウン」は、「あなたはいいよね」のページで見たのと同じように、否定するのも肯定するのも難しく、「そんなそんな……」と苦笑いしているうちに、どんどん端っこへ追いやられる仕組みです。
鈍感で脳天気な人ならまだしも、真面目で繊細なあなたであれば、いち早く相手の裏メッセージに気づいて「仲間に入れてもらえないんだ……」「実際、仕事のスキル足りてないしな」と落ち込んだりするかもしれません。
ですが、こうは考えられないでしょうか?
相手が必死になってあなたを閉じ込めてくるのは、あなたを仕事のライバルとして認めているから。自分の領域に入ってこられると困るから。そうやって裏の裏のメッセージを読み取れば、「お? 私ってばマークされてる?」と自信になりませんか?
そうやって少し自尊心を取り戻したら、「いやー、若いからこそ経験積ませてくださいよ」「ありがとうございますー。で、例の案件なんですけど」と、ぐいぐい中心に入っていきましょう。友だちづきあいなら距離を置いてもいいでしょうけれど、仕事となれば話は別。ちゃんとがんばりたいのであれば、「遠ざけ作戦」なんかに負けてはいられません!