メイクは自分なりのアイデンティティの結論

2.メイクすればかわいいのに
4コマ「メイクすればかわいいのに」
マンガ・イラスト=りゃんよ

ある日同僚から「ちゃんとメイクすればかわいいのに……」と言われたとします。すると一瞬で、さまざまな思いが頭の中を駆け巡りませんか?

まず大前提は「ほっといて」ですよね。

あなたに言われる筋合いはない。顔とか見た目とかそういうデリケートなことをがさつに言ってくるなんて、どういう神経してるの? 今の時代、アウトだから。あと、その「君のためを思って」感、気持ち悪い!

次に「え……」と落ち込む気持ちも多少あるでしょう。いまのままじゃダメってこと? 普通に凹むんですけど。なんでそんなこと言うの?

さらには「だって……」と言い訳めいたものも浮かんできます。今日はたまたましてないけど普段はしてるし。っていうか、今朝は忙しかっただけだし。

で、一周して結局、「そんなこと言われる筋合い、やっぱりない!」に戻ります。

大人の女性ともなれば、メイクやファッションはアイデンティティそのもの。流行り、生活環境、年齢、髪のクセや体型、生き方や価値観、そういったものをすべて考えて、自分なりの結論としてようやくいまのメイクに落ち着いているわけです! それをよくもまあ、適当にダメ出ししてくれちゃって!

……と、これだけの言いたいことがバーッと頭の中を回ります。

「僕のためにきれいでいて」という押しつけがましさ

この言葉の真意は「メイクしてほしいなあ」「僕のためにきれいに装ってほしいなあ」という押しつけがましい勝手な要望。そんなものまじめにとりあってられないので、「そうですねー、あはは」と笑ってごまかすことになりがちです。

ですが、これからはシンプルに「ええ、しないですねー」とだけ言いませんか?

言いたいことは山ほどある。でも、少なくともあなたのためにはしないし、したいときはする。だからほっといて。そういういろいろを込めて「しないですねー」「しないんですー」とだけ答えましょう。

「なんでしないの?」「してみたら?」と食い下がられても、ニッコリと首を振って「NO」のメッセージだけを伝える。

言い訳したり卑下したりしなくてOK。シンプルな「NO」が一番効果的です。