立花隆さんがジャーナリストとして追及しつづけたこと
最後に毎日社説はこう主張する。
「判決で幕引きとはならない。自民党議員の『政治とカネ』を巡る事件が相次いでいる。自民党は、国民の政治不信にきちんと向き合わなければならない」
問題は「政治とカネ」なのである。
ところでジャーナリストで評論家の立花隆氏(80)が4月30日に死去していたことが、6月23日付夕刊各紙やテレビのニュースなどで大きく伝えられた。立花氏は『田中角栄研究 その金脈と人脈』(1974年)で田中首相(当時)の金権政治の実態を暴露し、田中首相退陣のきっかけを作ったことで知られる。田中金権政治はロッキード事件へと発展し、司直の手で裁かれることになる。
政治とカネ。立花氏が活躍したあのころと問題は変わっていない。これからもジャーナリストが政治権力に立ち向かい、政治とカネの問題を追及していく必要がある、と沙鴎一歩は思う。