嘘を見抜くにはどうすればいいのか。メンタリストDaiGo氏は「嘘つきは6つのサインを発している。たとえば『ポジティブな単語』『一人称』が圧倒的に少ない人は嘘つきの可能性が高い」という——。
※本稿は、メンタリストDaiGo『超影響力』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
一般人が相手の嘘を見抜ける確率は54%
「ハイピング」とは、「嘘をつくこと」です。
私たちは子どもの頃から「嘘はつくのはいけないこと」「嘘はいつかバレる」と教わってきました。しかし、プロパガンダ分析研究所のデータによると、プロパガンディストたちは多種多様の嘘をつき、ハイピングによって人々を動かしてきたのです。
「嘘はいつかバレる」と言われますが、心理学の研究によると表情の変化を見抜く訓練など、特殊なトレーニングを積んでいない一般の人が相手の嘘を見抜く確率は54%だという結果が出ています。
つまり、話し手がつく嘘の半分は見抜かれぬことなく、聞き手に伝わっていくわけです。
プロパガンディストたちが使うハイピングは、この認知の性質を利用し、事実の中の一部を捻じ曲げる、誇張する、有利な証言だけを強調するなどして、人々を動かしてしまうダークなテクニック。彼らが巧妙なのは、聞き手の聞きたいと願っている情報を事実の中に紛れ込ませていくところです。
というのも、プロパガンディストたちは「人には自分の信じたいものを事実だと思い込む傾向」があることも知っています。
ですから、相手の求めている嘘を事実に紛れ込ませることで、仮に聞き手が「これは嘘かもしれない」と感じても、「いや、信じたい、信じられる」と考えることを見越しているのです。