※本稿は、プロ奢ラレヤー『プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略~お金に困らず、ラクに、豊かに生きるには』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
会社がつらいなら、会社をやめたほうがいい
「お金」と「見栄」に踊らされないほうがいい、人は基本的に簡単には変われない、特別な「何者か」を目指すのもしんどいバトルが待ってる――。僕はそんなことをよく発信しています。
それを聞いて「いまの自分の状況がしんどいから、好きなように生きたいと思っているのに、結局あきらめていまの状況を続けろってこと?」と感じる人もいるかもしれません。
でもその答えは否です。
僕が思うに、人生は「やりたいことをやれない人生」よりも「やりたくないことをやらざるを得ない人生」のほうがしんどいと思います。だから、しんどいことやできないことはやっぱりカットしたほうがいい。会社員がどうにもつらいなら、会社をやめたほうがいい。
「でも、それだと生きていけないんですけど……」と思う人は、本書を参考に、いろいろ自分の中で精査して自己理解を高めつつ、絶対にあきらめたくないもの以外はあきらめたらどうですか、という話なわけです。
本当にタワマンの広さと設備は必要なのか?
月給40万円のいまの勤めはもうやめたいけれど、家賃13万円のいまの賃貸は手放したくない、これは無理ですよね。「生活レベルを落とせない」が人生で一番大事なことなら、やっぱりそれに足る労働をするしかないし、「働かない人生」が一番欲しいなら生活費を落とせばいい。
だからこそ、自分が人生で本当にあきらめたくないものと、それほど大事でない些末な欲求とを選別して、些末な欲求を積極的にあきらめることが必要になるわけです。
一度、自分自身でも考えてみてください。
そりゃ人間は、ボロくて3畳のアパートとタワマンだったら、みんなタワマンのほうが住みたいものです。でも、本当にタワマンの広さと設備がないと生きていけないですか?
いまのは極端な比較ですけど、何も高級品だけじゃなく、小さなことから常識的に必要だと思い込んでいるものまで、すべてにおいて本当にいるのかを精査したほうがいいわけです。
そのうえで、僕の基本姿勢としては少しでも衣食住の固定費を下げることが「しんどくない人生」への近道だと思っています。
というのも、固定費が下がれば来月の引き落としとかに怯えて働かなくていいから。たくさん稼ぐ必要がなくなるので、人生は一気に難易度の低いぬるゲー化するのです。