「お金をだれかにあげてみましょう」

人は、お金を得られると幸せになったと感じます。しかし、近年、他人のためにお金を使うと、より幸せを感じられるということが、実験結果からわかってきました。

他人にお金を寄付することと幸福感の相関関係を調べたところ、136カ国中、120カ国で正の相関があったそうです。しかも、これは裕福な国だけでなく、貧しい国においても同様でした。

さらに、2歳未満の赤ちゃんに、お菓子を自分で食べるか、もしくは目の前の人形にあげるかで、どちらのほうがよろこぶかを調べた実験があります。これでも、人形にあげたときのほうがよろこんでいたという結果が出ています。

つまり、人種、経済的状況、年齢にかかわらず、人類は、他人にお金や資源を与えると幸せを感じるものだ、ということですよね。どうやら、援助することで、社会的なつながりを得られる(関係性)とか、自分の自発的な行為によってなにかしらの効果が生じたと感じられる(自律性や有能感)とかが関係しているようなのですが、とてもおもしろい実験だと思っています。そう考えると、「お金配りおじさん」で有名な前澤友作さん(元ZOZO社長)なんかは、毎日幸せを感じているのだと思います。

もし、久しぶりに着たコートに千円札が1枚入っていたら、募金してみる。そしたら、ランチを少し豪華にするよりも、幸せを得られるかもしれませんね。

チャリティーと寄付
写真=iStock.com/diane555
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「リボ払いとムダな保険はやめましょう」

この世の中には、頭があまりよくない人から、お金を巻き上げてもうけるサービスがたくさんあります。お金が余って散財したい人以外は、そういったサービスには、近づかないほうが賢明ですね。

たとえば、クレジットカードのリボ払い。「毎月の支払額が抑えられる」と宣伝されますが、利息で年率15%も取られます。これ、消費者金融の利息と同水準です。一般的な教養を持った人は、消費者金融なんてアホらしいサービスを利用しません。一生かかわらずにスルーするのに限ります。

ほかには、民間の医療保険や生命保険も、その多くが、頭のよくない人のおかげで成り立っているサービスといえます。保険料は、その全額がいざというときに支払われる保険金に使われるわけではありません。

一等地にある保険会社のビルの賃貸料、高所得な保険会社の正社員の人件費、街中にある保険紹介所への外注費、莫大な広告費が、価格に上乗せされています。多くの人は、払った金額以上の金銭を受け取れることが期待できない、損するサービスなんですよね。

こういうと「いざというとき不安で……」という人がいます。でも、健康保険に入っていれば、大病や大ケガをしても「高額療養費制度」が使えます。これだと年収370万円以下であれば、1カ月の自己負担限度額は5万7600円。年収500万円くらいの人でも10万円以下となり、残りは国が負担してくれます。

国民年金や厚生年金に入っていれば、自分が死んでも、残された家族に遺族年金が入ります。日本の公的制度は、民間の保険制度より、断然おトクなんですね。毎月1万~2万円を保険に使うくらいなら、その分貯金しておきましょう。

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