少年非行の延長上にある半グレ

▼半グレ少年Bのケース

身長180センチ程度でやせ型。慢性肝炎の疑いがあるが、比較的健康体、知的に問題は見られない少年である。

性格特性としては、気弱で自分の能力や発言、行動に自信が持てずにおり、他者からの評価に敏感で、自分の考えよりも、その場の雰囲気に流されがちであり、主体的な行動が苦手な傾向がある。

この少年は2000年生まれで、面談時点で19歳。8歳の時に両親が別居し、12歳の時に離婚している。少年は、この頃から問題行動が増え、夜遊びや学校の遅刻が指摘されている。14歳の時にはスーパーでの万引きやバイクの無免許運転で道路交通法違反を起こして補導された。

15歳で中学校を卒業。私立高校に進学したものの高校1年の夏休みに高校を中退。その少し前から働き出した飲食店のアルバイトも辞めている。

高校中退とともに、ガテン系の仕事に就くが、1年間に3つの事業所を転々とし、とにかく仕事が続かない。16歳の夏、財布の置引で補導され、短期の保護観察処分を受けている。

17歳の時、実母が再婚し、処分から半年後には保護観察良好とされ、観察解除となる。同じ頃、テキ屋で働き始め、賭け事で数十万円の借金を背負い、家出に至り、暴力団の事務所に出入りを始めた。その2カ月後、暴力団員と共謀して、キャッシュカード詐欺で逮捕されている。前後1カ月以内に、8件の特殊詐欺と窃盗に関与。12月には、少年鑑別所に入所し、第一種少年院送致となった。

「周りも万引きしているから、自分もやらないとダサい」

▼半グレ少年Cのケース

身長は170センチほどで、中肉の体形。健康上は特に問題はなく、知能指数も一般的なレベルである。

性格特性としては、不快な状況から安易に逃避しようとする構えが強く、自分の行動がどのようになるかという見通し、行動を制御する力が不足している。また、法的措置を受けても、自らの問題点を振り返って内省を深めることはせず、非行を繰り返しており、少年の規範意識は乏しいといわざるを得ず、その問題性は相当根深いものであると診断されている。

この少年は、2001年生まれで、面談時点で17歳。実母と義父の家庭にて生育しているが、家族関係の詳細は不明。小学校の頃、近所にあるショッピング・センターを遊び場としていた。そこに遊びに行くと、校区外の小学生も遊びにきており、そこで交友関係を広げたとのこと。こうした交友が、後の不良交友につながっていると考えられる。

非行をするようになったのは、中学1年の頃からであり「周りもやっているから、自分もやらないとダサいと思い、万引きをするようになった」とのこと。