“労基法”に違反した経営者は罰金200万円弱を負う
一般企業だけではなく、農家やベーカリーなどの生産者であっても1日8時間労働を守らなくてはなりません。ただ、雇用する側としては繁忙期などはそうも言っていられないのが実情で、8時間を超えて働くこともあります。しかし、それすらも問題視されているのです。
ドイツがそこまできっちり時間を守るのは、やはり法律で定められているからでしょう。時間のルールを守ることに関しては、ドイツは世界有数かもしれません。
これを聞く限りでは、日本でも1日8時間労働、週に40時間と決まっているので同じだと思うかもしれません。
違うのは、企業がそれに違反した場合の罰則です。
ドイツでは労働安全局が抜き打ちで検査して、企業が労働時間法に違反していたら経営者は最高1万5000ユーロ(200万円弱)の罰金を払わなくてはいけないのです。場合によっては、経営者は最高1年間の禁固刑を科されます。
一方日本でも労働基準監督署があります。労働基準法に違反した場合の罰則は罰金から懲役まであります。しかし、労働量を減らすことを考えずに、規制を強化することだけでは労働時間の効率化が図れるとは思えません。
多くの日本人は時間に流されているのではないか、と私は感じています。仕事に追われている時点で、受け身になっているのではないでしょうか。