大人の勉強はどう進めればいいのか。社会人になってから勉強に目覚めたという原マサヒコさんは、記憶術やノート術などの名著100冊からベストメソッドだけを選んで「最速で結果を出せる勉強法」を築き上げた。その一部を紹介しよう――。(第1回)

※本稿は原マサヒコ『世界一やさしい超勉強法101』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

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選択の機会を減らし「ウィルパワー」を温存する

情報化社会のなかで重要なのはとにかく集中すること。では、集中力がどこからくるかというと、額の2~3cm奥にある前頭葉です。前頭葉が思考や感情をコントロールするわけですが、その力は「ウィルパワー」と呼ばれているとか。

メンタリストDaiGoさんのベストセラー、『自分を操る超集中力』によれば、ウィルパワーには一定の量があり、集中力を使っていくと徐々に減少していくといいます。ではウィルパワーをいかに減らさないようにできるかというと、いくつか工夫があるようです。

たとえば、日々の生活の中で「選ぶ」という機会を減らすことです。有名な話ですが、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズはいつも同じ黒いタートルネックを着ていました。それは、服を選ぶという機会を減らしてウィルパワーを温存していたのです。さすがに毎日同じ服装にするのはマネできないかもしれませんが、7日間の着回しコーディネートを予めハンガーにセットしておくなどすると、ウィルパワーの減少を防ぐことができるはずです。

他にも、意志決定すべきことはなるべくその場で即時に判断していくべきです。後回しにすればするほど、ウィルパワーを消耗して集中力が落ちてしまうからです。