よりよくキャリア形成できる人が備える5つの行動特性
クランボルツ教授は、そのために必要な行動特性として、
① 好奇心(たえず新しい学習の機会を模索し続ける)
② 持続性(失敗に屈せず、努力し続ける)
③ 楽観性(新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える)
④ 柔軟性(こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること)
⑤ 冒険心(結果が不確実でも、リスクをとって行動を起こすこと)
の5つを挙げています。
私たちは、理解をしていても、いざ行動に移すことが容易ではありません。しかし、クランボルツ教授が指摘する5つの行動特性を軸に、今起こっていることに前向きに取り組むことができれば、まさに長期的な将来の「何か」をつかむことにつながるのではないでしょうか。
不確実な時代はこれからも続く
2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、想定外の出来事が突然起こり、変化を余儀なくされる現実を目の当たりにしました。こうした想定外の出来事は、気候変動、国内外の政情不安などをはじめとし、今後もより頻度を上げて発生することが想定されます。
残念ながら、いまだに国内では、男性に比べ女性のほうが経済的な問題で弱者になりやすいという問題が残されています。
主な原因のひとつである働く男女の賃金格差は、引き続き社会的課題として解消を進めるべきですが、金融リテラシーであれば今すぐ、女性個人の努力と裁量で身に付けることができます。今日、明日から取り組める女性活躍の施策こそ、まさに金融リテラシーの向上だと考えます。
多くの女性が金融リテラシーの向上を通じて、自分らしいキャリアを切り拓くために必要な知識を深められれば、従来にも増して不確実な時代を生き抜くことができるはずです。