副業は自律型社会を生きるための武器になる

⑥収入アップとリスク分散による安心感

6つ目は、経済的な安心感を得られることです。大企業でさえリストラの可能性がありますから、本業以外にも収入源を持っておくことは大きな安心感につながります。

清水正樹『専業禁止!! 副業したら本業成果が上がる仕組み』(小学館)
清水正樹『専業禁止!! 副業したら本業成果が上がる仕組み』(小学館)

これらはスキルや能力とはいえませんが、こうした安心感が与える余裕は、ビジネスを行っていく上で大きなメリットとなるでしょう。

エンファクトリーの社員に、副業としてパグなどの短鼻の犬種に的を絞った犬用の洋服やグッズを制作し、インターネット経由で販売をしている山崎俊彦さんがいます。

山崎さんによると、エンファクトリーの前に勤めていた会社が、ある日突然倒産してしまったそうです。

会社員一本で暮らしていると、このように突然会社や仕事がなくなるリスクがあることを実感した山崎さんは、きちんと自分で生きていくスキルを身に付けなければいけないと考え、次の勤務先に副業を推奨しているエンファクトリーを選んだといいます。

また、ある知人は転職先を探している期間に副業で稼ぐことができたため、収入補填ができて助かったと話していました。知り合いの方に「今、転職期間中で時間があります」という話をしたところ、「それなら、うちの会社の営業を手伝ってほしい」という話になり、お手伝いをして、成果報酬である程度まとまった金額を稼げたそうです。

考えてみれば、生きていく上でお金というのは非常に大切なものです。

にもかかわらず、多くの人がきちんとお金の知識をつけないまま社会人になり、会社からのお給料だけを頼りに暮らしています。

しかし、今後は年金受給などもどうなるかはわかりませんから、資産運用もしっかり考えておかなくてはいけません。

同様に副業も、自律型社会を生きるための一つの武器になるでしょう。

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