「先」を見越した株価上昇

ファイザーやモデルナなど製薬企業による新型コロナウイルスのワクチン開発への期待に市場が沸き上がる中、米国の主要株価指数は軒並み史上最高値を更新する動きになっている。

ワクチンが開発が進むことで、経済や我々の日常生活も以前のように戻る可能性が高まるだろう。そうなれば、景気や企業業績が回復し、現在の大幅な株価上昇が肯定されるような局面が来るかもしれない。

今回の新型コロナウイルスの拡大は、想定していなかったことであり、今年3月の株価急落もその意味では想像できなかった事態である。実際には使用可能なワクチンがまだ開発段階であるにもかかわらず、それでも株価は値を戻し、米国の主要株価指数は史上最高値を更新している。投資家というものがいかに「先」を見て動いているか、である。

道路標識の分かれ道の前に立つ人
写真=iStock.com/Zbynek Pospisil
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激しい上下動は「回復の付き物」

今回の株価の回復基調に乗れなかった投資家も少なくないだろう。しかし、株価はいずれ回復するものである。その間には、かなり激しい上下動がみられることがある

1999年からのドットコム・バブル、2008年のリーマン・ショック、今回のコロナ・ショックなどはその好例である。

資産運用の観点では、過去に起きたショックや株価急落に耐えられるように、常日頃から資金をしっかりと管理しておくことが肝要であり、そのためにはリスク分散が不可欠であることは言うまでもない。

そこで、まず米国株の長期的なサイクルを確認しておきたい。