国民性あるある噺が示す「日本人の特徴」
また、日本人にありがちな傾向として指摘されるのが「焦りやすさ」と「あきらめやすさ」。「沈没船ジョーク」として世界でウケている、国民性あるある噺があります。
豪華客船が浸水して救命ボートが足りず、船長であるあなたは乗客を海に飛び込ませたい。乗客にはいろいろな国の出身者がいる。さあどうするか……。
アメリカ人の背中を押すには「飛び込めばヒーローになれますよ」、ロシア人に対しては「ウォッカのボトルが海に浮かんでいます」、イタリア人には「美女が泳いでいますよ」、イギリス人には「紳士はこういうとき、海に飛び込むものです」。そして日本人に対しては、「みなさんもう飛び込みましたよ」……。
主体性がなく、生きるか死ぬかのときにも「みんなについていけてない」ことに大あわて。日本人の国民性をよくとらえています。
「焦り」が悪い結果をもたらす
なんでも人任せでは「自分が本当にやりたいこと、いまやらなければならないこと、最終的な目標」はつかめないので、いつも焦って右往左往することになります。常に目の前しか見えないから「後がない」「これしかない」と焦り、手に入れる前は「このチャンスを逃したら終わり」、手に入れば「これを失ったら終わり」となりがちです。
目標も「何月何日までに○○達成」「何歳までに結婚」などと、場当たり的に期限を切って焦りやすい。現実はそう思惑通りにはいかないから、期限が近づくにつれて、自己嫌悪でイライラすることになります。
あきらめも早すぎて、たとえば1回失恋しただけで「あんなすてきな人には、もう2度と出会えない」、事業に失敗すると「人生まっ暗。今さらやり直せない」……。
あなたも、無駄に焦っていませんか?