指導方法は、次世代リーダーに任せるが吉

実際に、人材育成で問題になるのが、「指導の任せ方」です。一度、次世代リーダーに指導を任せたら、うまくいっていないなと思ったり、もっとこんなやり方があるのにと思ったりしても、口出ししないで任せたままにすることです。そうなるのを想定して、(×)「このように指導してください」と方針を明確にすればよいと考えるリーダーが多いのですが、これはよくありません。もちろん、社内や部署のビジョンには従う必要がありますが、他は任せることです。

吉田幸弘『どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解』(ダイヤモンド社)
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部下に対して先入観を持たせないこと、エースプレイヤーに自分で考えて部下指導をしてもらうこと。人材育成の大切なポイントです。人は、100人いれば考え方も100通りあり行動もそれぞれ違います。将来エースプレイヤーがリーダーになったときには、いろいろなタイプの部下を育成することになります。

人材育成には、数学などのように明確な答えがありません。(○)「指導方法は任せますよ」と指導方針を伝えず、部下が困ったら手を差し伸べるという方法がいいのです。

この「試行錯誤」が、次世代リーダーとしての成長につながります。実際のリーダーに昇格したとき、その効果が表れてくるでしょう。育成のためにも積極的に「試行錯誤」させていきましょう。

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