「全身が疲れた」と感じるのは脳が勘違いしてるだけ

では、「疲れやすい」といった悩みは、どのようにすれば改善できるのでしょうか。それは、すぐに筋肉が固まらないようにトレーニングを行って筋肉量を増やすことです。そして、そのためにまず行うのは、自分の体のどの部位の筋肉が凝り固まっているのかを探すことです。

1日の仕事を終えて家に帰ったとき、「今日は疲れたな〜」と思って全身がだるいこともあるでしょう。この「全身の疲れ」というのは、実は脳が判断しているだけで、肉体的には体の一部のみに疲労物質が溜まっている場合がほとんどです。

普段より多く歩いたのなら足の筋肉が固まり、腰に負担がかかる体勢を長時間したなら、腰の筋肉が固まって、そこに疲労物質が溜まっているはずです。

山本義徳『最高の健康 科学的に衰えない体をつくる』(KADOKAWA)
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脳は、その部位の疲労を察知し、今以上に疲労が蓄積しないように動くのをやめるシグナルを出し、その結果、全身がだるく感じるのです。

ですから、全身のだるさを解消するには、疲労物質が溜まっている一部の筋肉をほぐせばよく、だからこそ、自分の体でどの部位がもっとも疲れているのかを探すことが大事なのです。

そうして、疲れを感じるたびに本当は体のどの部位に疲れが溜まっているのかを探し続けるうちに、自分はどの部位が疲れやすいかを知ることができ、それが自分にとっての弱点だとわかります。そして、その弱点を克服するトレーニングを行うことで、「疲れやすい」といった悩みそのものも解消できるようになるでしょう。

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