観光地の消費喚起を狙う政府の「Go Toトラベル」キャンペーンが7月22日から始まる。どう利用するのがいいのか。元「じゃらんnet」編集長でインバウンド観光業界に詳しい萩本良秀氏は、「9月以降は地域共通クーポンも配布されるため、さらに多くの恩恵を受けられる」という――。

すでに予約済の旅行も対象

7月10日、赤羽一嘉国土交通大臣は会見で、「Go Toトラベル」キャンペーンを7月22日から開始すると電撃発表した。

※編集部註:7月16日夜、西村康稔経済再生担当大臣が、東京を目的地とする旅行と東京居住者の旅行を当面対象外にすると会見した(7月17日10時50分追記)

「Go To トラベル」事業は、国内旅行代金の2分の1相当額が1人1泊あたり2万円、日帰り旅行は1万円を上限に支援され、そのうち7割(旅行代金の35%)は旅行代金から割引となり、3割(同15%)は地域共通クーポンとして支給される。1人の利用回数に制限はなく、何回でも何泊の旅行でも対象になる。

しかし発表では、地域共通クーポンについて「実施日は9月1日以降に別途お知らせする日」からとされ、少なくも8月末までの旅行に対する支援額は旅行代金の35%、宿泊旅行の場合1泊4万円以上の旅行購入に対しては1万4000円が支援額上限になる。申込みは大手旅行会社だけでなく、地域の中小旅行会社や宿泊施設に対する直接予約も可能で、修学旅行や職場旅行といった団体旅行も対象になる。

【図表1】観光庁が公表した「Go To トラベル事業の概要」(全14ページ)

今回の発表では、すでに予約済の旅行も対象になることが明言された。7月1日に日本経済新聞が「制度の詳細発表の前に予約された旅行は補助の対象外とする方向であることが分かった」と報じ、ネット上のニュースに対するコメントでも、「もう予約したけど割引になるのか」という疑問が多かった。すでに予約済の旅行が対象から外れると、キャンペーン開始と同時にキャンセルと再予約が大量に発生することも予想されたため、このような対応になったと思われる。

「7月22日旅行開始分から」「当面は旅行代金の35%を支援」「すでに予約済の旅行も対象」という形で、とにかくキャンペーンが始まることが決まった。