路線バスでしか行けないような温泉地が穴場

往々にして、東京や大阪から近場の観光地は、日帰りやマイカー族も気軽に来るので、混雑しやすい。首都圏からなら上越新幹線や北陸新幹線、山形新幹線や秋田新幹線などで日本海側の県に抜ける、あるいは在来線にバスを乗り継いで行くような遠方などが、混雑を避けるにはいいだろう。海を眺める露天風呂もいいが、内陸部の路線バスでしか行けないような温泉に泉質の優れた秘湯が多いとツウの間では知られている。

往復の電車で密を避けたければ、平日休んで金曜に出発し日曜午前には現地を出る、または土曜午後にゆっくり出掛けて月曜に戻るといい。2連泊にしても往復の交通費は1泊と同じだから、1泊追加分の宿泊費には多くの予算を使える。

夏はあきらめるという選択も

本来、夏は国内旅行のピークシーズンだが、今年は秋まで旅行を控えるのも一つの選択だ。前述したようには「Go To トラベル」は、少なくとも8月いっぱいは旅行代金の35%が支援枠だ。すでに予約済の旅行も補助対象となるが、事務局に申請書、領収書、宿泊証明書、個人情報同意書を提出して、還付を申請しなくてはならない。7月10日発表された「Go To トラベル事業の概要」資料でも、上記の申請手続きについては「詳細は調整中であり、事務局の立上げ後に改めてお知らせする予定」などと、まだ詳細が決まっていない事項は多い。

7月27日以降は準備が整った事業者から順次、割引価格での旅行商品が販売されると書かれており、これに申し込めば煩雑な還付手続きは必要ない。キャンペーンが想定より早く始まったことで、各旅行会社は対応に追われている。JTBは7月10日、メールマガジンで「実施発表を受けて、ツアー案内の準備を進めております」、ウェブサイトでは「弊社独自のGo To Travel キャンペーンの開始時期などの詳細は、決まり次第掲載いたします」と暫定的な告知をした。

今後、各社のキャンペーンページも立ち上がるだろうが、次々出てくるキャンペーン対応商品の情報を入手するには、個人で運営しているような旅行お得情報のまとめサイトを見るといい。各旅行会社独自のクーポンや昨年のふっこう割などの情報を網羅してきた実績があるので、検索すればすぐ見つかるはずだ。県や市町村など自治体が独自に実施しているキャンペーンも一緒にチェックできる。