チャンスを大きく育てるマネジメント
クッキングフラワーは、着眼だけで生まれた商品ではない。日清フーズは組み合わせ問題をひとつ一つ解決し、キッチンで広く使われる商品を生み出していた。
多くの企業が、アフターコロナの生活のシフトをとらえたマーケティングに挑む際にも、こうした組み合わせ問題に対応する統合アプローチの必要性を考えるべきである。複数の部門や担当者の連携をはかったり、プロジェクト・チームを編成したり、ロードマップを作成したりすることを怠らないことが、マーケティング上の可能性を広げる。
変化への対応には先が読めないことも多い。しかしだからといって、成り行きにまかせていると、チャンスが大きな市場に育つことなく、中途半端な対応のなかで、立ち枯れさせてしまう恐れがある。組織としてのマネジメントの大切さ、プロデューサーの役割の大きさをクッキングフラワーの事例は教えている。