勉強に集中できない時には、どうすればいいのか。たった3カ月の勉強で東京大学大学院に合格した主婦のただっちさんは「電車の中で勉強するといい。私は西武鉄道で秩父まで行き、温泉に入って、また勉強をしながら帰るコースがお気に入りだった」という――。

※本稿は、ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

Chichibu city
写真=iStock.com/nabe133
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集中できないときは、散歩に限る

勉強に疲れて、どうも集中力が続かない。私はそんなとき、散歩がてら近所の神社へお参りに行って願掛けをしていました。

「えっ……突然スピリチュアル?」そんなふうにびっくりされる方もいるかと思いますが、これはスピリチュアルというわけではなく、科学的なメリット盛り盛りの私にとってとっても大切な習慣なのです。

まず、散歩のメリットです。最近ではホットヨガやジムでのトレーニング、エアロビクスなど、体を動かすことがブームになっていますが、みんながみんなそうではないと思います。かく言う私も運動はものすごく苦手で、体を動かすことがむしろストレスになるくらいです。ですが、散歩であれば全くつらくありませんよね。息切れすることもないし、筋肉痛になることもありません。散歩なんかで本当に効果があるの? と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、散歩は運動になるうえ、ストレスのコントロールや、精神面の安定に大いに役立つ、最高の運動なのです。

散歩をすることで、もちろん運動不足解消や脂肪燃焼に効果があるのですが、最も注目すべきなのは精神的なメリットです。散歩をすると、全神経をリラックス状態にすることができ、副交感神経を活性化させることができます。それによって、勉強や仕事のストレス、生活リズムの乱れで崩れた自律神経のバランスを整えることができます。自律神経が乱れていると、精神的に不安定になったり、あらゆる体の不調を招いたりしてしまいます。なので、勉強の休憩がてら、散歩をして、自律神経を整え心身ともにリラックスすることが大切なのです。

何も考えずに歩くと、アイディアが浮かんでくる

また、日光を浴びることで、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を活発にすることができます。勉強をしていると、失敗する不安や勉強を続けるストレス、プレッシャーで感情の起伏(きふく)が大きくなりますよね。

しかし、セロトニンがたくさん分泌されていると、ストレスに強くなり、自分で感情をコントロールしやすくなります。不眠症やうつ病などの改善にも役立つようです。

そして、息抜きで散歩するときは特定の考えごとをしないこと。ここが一番大切なポイントです。何も考えずに、特にコースなどを決めずに自由に散歩していると、色んなことが頭に浮かんできます。歩くことで脳に酸素が行き渡り、脳が活性化することで頭の回転が速くなります。そうすると、理解力が高まったり、アイディアがポンポン浮かぶようになります。その結果、学習のパフォーマンスも高くなるというわけです。

散歩は手軽なうえに精神的メリットも大きい!
画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
散歩は手軽なうえに精神的メリットも大きい!
散歩をすることで体がリラックス状態になりストレス解消になるだけではなく、日光を浴びることで幸せホルモン「セロトニン」が分泌される。セロトニンが分泌されるとストレスに強くなり、勉強へのモチベーションも高い状態を保てるようになる。