やる気が出なくても、とりあえず始めてみる
「どうしてもやる気が出ないときは、どうしたらいいですか?」
──こういった質問を頻繁にいただきます。人間ですから、何をやっても、なんとなく気が乗らない日が誰にでもあるかと思います。もちろん、私にもあります。この項目では、どうしてもやる気が出ないときの4つの対処法を紹介していきます。
まず一つ目は、勉強用の机に向かい無理矢理にでも手を動かすことです。例えば、ジグソーパズルやスマホの作業ゲーム、お皿洗いや掃除など、イヤイヤ始めたことでもいつの間にか熱中していることって結構ありますよね。それと同じで、やる気というものは意図的に出すものではなく、作業の途中で自然に出てくるものなのです。なので「やる気が出ない」と言って何もしないというのは、やる気を出す気がない状態なのです。本当に簡単な作業で構いません。参考書に書いてあることをノートにただ写すだけでも良いです。まずは何か簡単なことから始めて、やる気のエンジンをかけましょう。
二つ目の対処法は、体を動かすことです。これは先ほど述べた通り、体を動かすことによって血の巡りをよくしたり、脳の隅々まで酸素を行き渡らせることで頭の回転を速くすることが目的です。なんとなく怠惰感が抜けないときには、ストレスが溜まっていたり、セロトニンが足りていない可能性も考えられます。一旦勉強のことを忘れて、思いっきり体を動かして心身ともにリフレッシュしてみましょう。
電車で集中する「小旅行勉強法」のやり方
そして三つ目は、いつもと違う場所で勉強することです。いつも自宅で勉強しているのであれば、カフェや図書館、有料の勉強スペースなど、環境をガラッと変えてみると勉強が捗ることがあります。また、それらの場所で、同じような年齢の人が集中して勉強しているところを見ると、メラメラとやる気が燃え上がることもあるかと思います。そんなふうに、外出ができるときであれば、あえて外に出向いて環境を変えつつ、刺激をたくさん吸収することも一つの手です。
私は実際にどれも実践していたのですが、一番のオススメは電車の中での勉強です。適当な路線を選び、乗車駅から終点の駅までずっと勉強し続けるのです。もちろん電車なので、参考書を読んだり音声を聞いたりなど、できることは限られます。しかし、電車の中では何もやることがなくて勉強せざるを得ない環境です。それに加えて、電車の少し心地よい揺れと電車特有の雑音は、集中するのにぴったりなのです。
終点に到着して、軽く駅周辺を散歩して、また勉強しながら電車で帰る。そうするとリフレッシュにもなり一石二鳥です(電車賃はかかってしまいますが……)。余談ですが、私は西武鉄道に乗り、本を読みながら秩父まで行って温泉に入って、また読書をしながら帰る、というコースがとても好きです。東京や埼玉に住んでいる方はこの小旅行勉強法をぜひ試してみてください。