数年で2兆円を超える「愛媛船主」の市場

商船三井の歴史

愛媛県今治市波方町――「海山城」に登ると、のどかな瀬戸内の眺望が広がる。来島海峡に島影が連なり、「しまなみ海道」の下を船が行き交う。中世には村上水軍がここを拠点に暴れまわり、現代は「愛媛船主」と呼ばれる外航船オーナー約50社が集まる。その保有隻数は600~650隻、1兆5000億円の市場だ。あと数年で900隻、マーケットは2兆円を超えると予想されている。