「コバトレ」の4ポイント

私の体幹トレーニングメニュー「コバトレ」では、次4つのポイントを考えながらメニューをつくっていきます。

① 柔軟性
体の柔らかさを求めます。体が硬いと、動きの可動域が制限されてしまい、ケガにつながりやすくなります。柔軟性があることで可動域が広がり、バランスが取りやすくなります。小さいときは筋肉がつきにくいため、柔軟性を中心にトレーニングするのがおすすめです。

② 安定性
体の軸の安定を求め、コアの部分を中心に鍛えるトレーニングを実践します。安定性は体幹トレーニングの基礎となる部分ですから、しっかり取り組みましょう。コアは体の土台となり、貯金もできるため、じっくり、しっかり鍛えていきましょう。

③ バランス
文字通り、体幹トレーニングをしているときの全身のバランスのことです。頭からおへそ、かかとまでの軸をキープして、バランスを崩さないようにするトレーニングをしていきます。ステップや足の動きをする中で、頭の位置がブレないかを確認するといいでしょう。

④ 連動性
コアとのつながりで連動して体を動かします。たとえば、コアに当たる脇腹、おしり、太ももを連動させてトレーニングします。もも上げやサイドステップなどの動きは、見たところ足だけ動いて体を支えているように感じられるかもしれませんが、実際はおしりや脇腹、お腹の筋肉も使って体を支えています。それぞれの部位を意識しながらトレーニングを積むことで、連動した激しい動きに対しても軸のブレない体幹が整ってきます。

以上のようなステップを踏んで体幹の強化を図っていきます。

使っていない筋肉を目覚めさせる

体のスイッチが入っていないところにスイッチを入れるのが、私たちトレーナーの仕事です。

長所を伸ばして強くさせるのではなく、使われていない筋肉をいかに目覚めさせるか、それが体幹トレーニングの大きな目的です。ターゲットになる筋肉は、インナーマッスルであり、体のあちこちに張り巡らされた細かい筋肉群です。

また、肉離れなどの筋肉系のケガは、普段使えていない筋肉が急に使われてびっくりすることで起きます。そうならないように、すべての筋肉を使って、筋肉が常時目覚めている状態にしておきましょう。