LGBT時代の現実を正しく理解するためのヒント

LGBTがポジティブな話題となり、ダイバーシティの時代を迎えたかのように見える今もなお、「性転師」たちは“食えて”いる。「それはいまだに日本国内の手術環境が未整備であることを示している」と伊藤氏は主張する。

「性転師」たちの隆盛と衰退のドラマ、そしてその背景には、この「LGBT時代」の現実を正しく理解するためのヒントが隠されている。

伊藤元輝
1989年生まれ。早稲田大学卒業。2011年、共同通信社に記者採用。高松支局、大阪社会部を経て現在は神戸支局。事件担当を中心に、ルポなど連載企画にも取り組む。
(撮影=横溝浩孝)
【関連記事】
新型コロナで加速する「社会の分断」は、なぜ分断されるか
スーツ姿で都心駅前の「痴漢外来」に通う男性たちが抱える闇
在宅勤務の急増で「バリキャリ女性」のメンタルが懸念されるワケ
全国の救命救急センター長たちが「医療崩壊」という言葉に違和感を持つ理由
医療崩壊を防ぐためなら高齢者と貧困層は「死んでもしょうがない」か