安倍首相に直接話せる敏腕ジャーナリスト
元・時事通信社特別解説委員で政治ジャーナリストの田崎史郎氏は安倍首相や政権と近しく、かねてからテレビ番組などで政権の内実や政策の真意を明かしてきた。番組出演の前夜には必ず、国会議員や官僚、時には安倍首相や政権の中枢にいる当人に電話して最新の情報を入手しているのだという。しかし「政権の代弁者」とも批判されるが、実態はどうなのだろうか。
新型コロナウイルスに世界全体が苦しめられているこの数カ月の間にも、田崎氏はたびたびワイドショーなどに出演し国の新型コロナウイルス対策について彼ならではの視点から発言してきた。
2月下旬、千葉県で新型コロナウイルス陽性が発覚した患者が発熱後も旅行したり複数の医療機関を受診したりしていたことが話題となっていた。2月14日に発熱しPCR検査を受け陽性だと判明した20日までの間に、移動や異なる医療機関への再受診を行っていたため、新たな感染を招いた可能性があったのだ。患者は15日の最初の受診でインフルエンザ検査を受け、陰性。その後岐阜県などへのツアーに参加し、18日には別の医療機関で気管支炎と診断されていた。PCR検査を受けることになったのは、翌日さらに別の医療機関を受診した後のことである。