緊急事態宣言は「普通のペースで出された」納得の理由

独自の感染対策も虚しく安倍首相が4月7日に発令した緊急事態宣言の対象は、関東の1都3県、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県、関西の大阪府・兵庫県、そして九州の福岡県という一部地域にとどめられていた。この緊急事態宣言を受け、10日以降対象とならなかった愛知県・岐阜県・石川県・福井県・香川県が次々に独自の「緊急事態宣言」を出している。

4月16日には安倍首相が先に発令した緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大すると発表 することになる。

共同通信社が10~13日に行い、13日に結果を発表した全国電話世論調査では、安倍首相の発令した緊急事態宣言のタイミングについて、「遅すぎた」と回答した人が80% を超えた。

しかし、16日に出演した番組の中で田崎氏は、緊急事態宣言は「普通のペース」だったと指摘。「小池都知事が早く出せ、早く出せ、早く出せって急かしたので、何か遅れてるって印象になってしまうんです」と解説した。

緊急事態宣言、一部地域→全国のほうが国民に理解を得やすい

また、17日に出演した番組では7日の時点で全国に発令すべきだとしていた人間を「僕は知らない」と発言。新型コロナウイルスの最大2週間という長い潜伏期間によるタイムラグの後に起こる事態を予測することについては、「たぶん、できない。だから起きたことに対して、すぐに対応していく以外、方法はないと思うんです」と対策の難しさを指摘していた。たしかに未知のウイルスとの闘いなのだから、どんなことが起きるかなんてわかるはずがない。

さらに、翌18日に別の番組に出演した際には、「(緊急事態宣言を)最初から全国でやりますとおそらく反発が強かったと思います」とし、地域を限って発令した後に全国へ拡大したことで国民の理解が得やすかったのだと語った。たしかに4月22日現在でいまだに感染者が出ていない県はある。一斉に全国に発令していたら、困る人も出たのかもしれない。