外資金融と邦銀のメモの違い

20代のころと今では、メモの取り方は大きく変わりました。私が大学を出て就職したのは2001年で、最初は都市銀行にいました。銀行再編で環境が変わったこともあり、4年後にJPモルガン証券に転職しました。

情報・金融カンパニー/Viaモビリティジャパン COO 鈴木彰浩氏
情報・金融カンパニー/Viaモビリティジャパン COO 鈴木彰浩氏

邦銀にいたころは、何もかもが初めての経験だったので、当時は見聞きしたことを何でも手帳にメモしていました。投資銀行に転職した当初も、それまでと異なる業務に早く慣れようと、お客様や上司が話したことを一言一句逃さずにメモをしていました。

そのころのメモの目的は2つ。まずは自分の勉強のため。特に投資銀行のころは、普段なかなか会うことができない経営トップの方などとミーティングする機会があり、学びが多かった。それを忘れないように文字に起こしていました。

もう1つは、お客様・上司からの宿題をフォローするため。頼まれたことを期限内にきちんとこなすのは、社会人として最低限のこと。ただ日々の忙しさの中で忘れてしまう恐れもあります。それを防ぐためにメモし、さらにフォローすべきことにハイライトで丸をつけて目立たせていました。丸をつけた部分が、いわゆるToDoリストになる。ほかの仕事も含めて3~4日に1度は見直して整理し、抜けや漏れが起きないようにしていました。