危機感を募らせる習近平

習近平は、中国共産党のトップとして表舞台に登場した時から、人々の党に対する信頼の低下に危機感を滲ませていた。

宮崎紀秀『習近平vs.中国人』(新潮社)
宮崎紀秀『習近平vs.中国人』(新潮社)

2012年11月15日、習は、新総書記として初めての記者会見に臨んだ。海外メディアも詰めかけ、世界の注目を浴びる中で、習は自らの執政の大きな特徴となる反腐敗への決意を示した。

「党内には早急な解決が待たれる多くの問題が存在している。特に一部党員幹部の中にある、汚職・腐敗、大衆からの遊離、形式主義、官僚主義などの問題は、必ずや気力を振り絞って、解決しなければならない」

中国の庶民と話して驚くのは、共産党を悪く言う人がとても多いという事実である。国の幹部や官僚が私腹を肥やしているのに、自分たち庶民の生活は苦しいという愚痴は、天気の話題と同じくらい気軽に交わされる感覚である。

権力者が腐敗しているという認識は、世間話レベルで言うならば、タブーではなく常識である。

【関連記事】
「じき死ぬから」70歳独居老人の年500万円浪費の末路
なぜ、年金受給者はラブホテルに通うのか。「濡れなくても、謳歌できる」その訳。
志村けんさん「コロナ死」した後の残念すぎるプロセス
橋下徹「なぜ今、日本では新型コロナの検査を拡大してはいけないか」
「宝くじ1等6億円」確実に当選する方法