「いつも忙しい人」と相手に思わせる

【4】周囲の目がないのだから、業務はやりたいようにやって構わない

別に全裸で仕事をしてもいい。酒を飲みながらやってもいい。眠いときには遠慮なく仮眠を取っていい。締め切りまでに成果さえ出せばいいのだ。

【5】具体的な見通しを示したうえで、忙しそうな空気を出し続ける

とんでもない量の業務を抱えていることを軽くアピールしつつ、「今すぐの対応は無理ですが、今日の17時までには送ります!」などと見込み時間を伝え、「あなたの仕事以外にもいろいろあるんです。私には(キリッ)」的な雰囲気を常に出し続ける。そうすると、相手は「この人はいつも忙しいのだな」と認識してくれて、余計な探り合いを回避できるようになる。

なお、ここで重要なことをひとつ付け加えるなら、相手を待たせているような状況下では、SNSへの投稿を控えるほうがいい。現在、私はツイッターを自分で投稿することはなく、管理をわが社の社員に任せているが、かつては締め切り当日、そして締め切りをトバしてしまった場合には一切ツイッターに投稿しないようにしていた。たとえ1回ツイートするのに20秒しかかからなかったとしても、仕事相手は「この野郎、ツイッターに投稿する暇があるんだったらさっさと原稿を送ってこいボケ」と思ってしまうものである。

この機会に、リモートワークに慣れておこう

【6】週1程度で誰かのオフィスに間借りするなど、自分以外の人間がいる環境で仕事をしてみる

これはリモートワークというか、フリーランスの働き方になるのだが、一人で仕事をしているとたまに淋しくなったり、ついついダラけてしまったりするもの。だから1週間に1回ほど、自分以外の人間が周囲にいる環境で仕事をしてみるとよい。

スタバで仕事をしろ、といった話ではなく、手が空いているときには雑談できる人がいるようなオフィスの1席に間借りするのだ。オフィスの持ち主や、そこで働く仕事相手との信頼関係があるのなら、あなたの来訪をきっと歓迎してくれるだろう。ただし、缶ビールやお菓子などの手土産は必須である。

【7】ときには、午前3時などとんでもない時間にメールを送ってみる

上述した「5」にも関連するが、「こんな遅い時間まで、ウチの仕事を頑張ってやってくれているんだ」と相手に思ってもらえると、親身な応対をしてくれるなど一定の効果はある。さらに言ってしまうと「この人は、ここまでやらないと終わらないほどの仕事量をさばいているんだ」と思ってもらうことにより、締め切りから遅れてもギリギリまでせっつかれないなど、プレッシャーが軽減された状態で業務に集中できる……といった効能も期待できる。

以上、昭和の香りが漂う浪花節的なマインド、体育会じみたマインドを感じたかもしれないが、仕事なんてものは得てして、感情ひとつで取り組み方やアウトプットの質が変わってしまうものなのである。

リモートワークと聞くと、スタイリッシュで最先端の働き方に見えてしまうかもしれないが、実際は「内職」のようなものであり、泥臭く「私を信用してください!」と上司や発注主にアピールし続けるような姿勢が求められる業務スタイルなのだ。オフィスワークとは異なる気づかいが求められる分、面倒に感じるかもしれない。だが、感染予防、満員電車回避、ストレス軽減など、メリットも多い働き方なので、この機会に慣れておいて損はない。

【まとめ】今回の「俺がもっとも言いたいこと」
・リモートワークをうまく回すためのコツは、業務フローの精査やチャットツール導入といった仕組みづくり、環境づくりと共に、仕事相手との信頼関係を深めておくことだ。
・リモートワークはオフィスワークとは異なる気配りが求められる場面も多いので、面倒に感じるかもしれない。しかしメリットも多いので、この機会に慣れておくとよい。
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