オリンピック人気種目「陸上」のレジェンドといえば、ウサイン・ボルトだ。ボルトの自伝を翻訳し、陸上に詳しいスポーツジャーナリストが、ボルトの強さの秘密を解き明かす。

彼を超える人間は今後現れないだろう

ウサイン・ボルトは、21世紀に登場した人類の“進化”の象徴だったのではないか――。

ポーズを決めるウサイン・ボルト
ウサイン・ボルト氏(AFLO=写真)

“ライトニング・ボルト”と呼ばれた彼の足跡をたどると、そんな気がしてくる。

2008年8月16日、北京オリンピックの陸上競技男子100メートルの決勝の舞台で、私はボルトが9秒69で駆け抜けるのを眼前で目撃した。