毎日面接を受けていると「魔法」にかかってしまう
私が多くの就活生を見てきた中で不思議に思うのは、人間は1カ月も自分の夢っぽいものを毎日語っていると、「これが本当に自分の夢なんだ」と思い込んでしまうということです。
まるで、何かの魔法をかけられてしまったかのように、たった数カ月でつくり込んだ自己分析や履歴書が、まるで等身大で本当の自分であるかのように……。
でも、そうした魔法を解くことも、私の仕事だと思っています。
それがたとえ面接中であっても、そうした就活生には一度すべてのロジックを巻き戻して、「あなたはどんな人間なの?」から始まって、社会全体を俯瞰して見せてあげて「今の自分に何ができるのか」を考えさせる。すると、「あれ?」とようやく気づくことがよくあるのです。
ただし、これを面接の中でやってくれる面接官ばかりではありません。中には、「そんな根拠のない夢を語っているようじゃ話にならないね」とバッサリ切り捨てる面接官だっているのです。
そこで、普段からこのようなことを常に考えてみてください。
「私って、どんな人間でどんなことができるのだろうか」