繊細な感覚を忘れぬうちにスマホでメモ

オリンピックは4年に1度。そこから逆算して目標を設定することは当然ですが、それにこだわってガチガチと練習を組み立てることはしません。そのときどきの自分の体の状況にあわせた小さな目標を作りながら、日々を積み重ねて4年後を迎えるイメージです。

山縣亮太氏

僕の場合はシンプルで、タイム短縮が大目標です。順位を重視する人もいて、勝てればタイムは何秒でもいいという考え方もあるでしょう。勝てたとしてもタイムが出なかったら満足しない考え方もある。僕は後者のほうで、タイムをいかに縮めていけるかに日々意識を向けています。

意識を高めるために、スマートフォンのメモ帳を活用し、日記のようなものをつけています。その日あった出来事、意識したことをまんべんなく書いていく。練習の振り返りや、ちょっとした感覚の変化。いつもはこうだったけど、今日の練習ではこうだった。それはなぜか。自分なりの考えを簡単にまとめます。

残しておきたい感覚はすごく繊細なため、次の日になったら、昨日何を考えながら走ってたっけとか、何を感じたっけというのがわからなくなるときがある。練習が終わったすぐ後に書くことを意識しています。メモをつけるのは高校生の頃からの習慣ですが、年齢と経験が積み重なっていくなかでそこに残す言葉がどんどんと繊細になっていった感じですね。