だから当時の私は、とにかく忙しい日々を送っていました。朝一番で市場に行ってからレストランのショップをオープンして、そこから青山のショップに行って働き、夜にまたレストランに行ってショップをクローズして……と、まさに走り回っていました。

わざわざプライベートでそんなことをするから余計に忙しくなってしまったわけですが、その時は自分のセンスで飾った自分のお店を開くことがあまりに楽しく、やりたくて、やりたくてしかたがなかったのです。

日本人の多くは「悪い我慢」をしている

こうして“いい我慢”を積み重ねていけば、できることがひとつ増え、やれることがひとつ増えていき、いつの間にか仲間も増えて、その先に目指す未来がどんどん拓けていくことでしょう。

ニコライ・バーグマン『いい我慢 日本で見つけた夢を叶える努力の言葉』(あさ出版)

ただ“いい我慢”を重ねるうえで、ひとつだけ注意して欲しいことがあります。

それはその我慢が「100%自分のモチベーションに繋がるものでなければいけない」ということです。

日本の人には自分を後回しにしてほかの人を優先するところがあります。それはすごくすばらしいことです。しかし、きちんと自分を優先して自分を満足させなければ、やるべきことをやり遂げる前に疲れてしまいます。

もっともヘルシーなのは、自分を中心に考え、自分のスタビリティや自分のライフスタイルを大切にしながら、自分のためにやるべきことをやること。

たとえば、今目の前にやるべきことがあるとして、それを「こうやればもっと技術が磨けるかな」などと考えながら、自分に合ったやり方で進めるのはとってもヘルシーです。

でも、「こうすれば上司が喜んでくれるだろうか」などと考えながら、上司の好むやり方で進めるのはまったくヘルシーではありません。

つまり、自分が満足できていないのに人を満足させようと頑張るのは、“悪い我慢”というわけです。

自分のためにやるべきことをやり遂げると、「もっとレベルアップしたい」「次はこれをやりたい」という気持ちが自然と湧いてきます。

すると夢や目標に向かってどんどん成長して、どんどんハッピーになって、そのエナジーが溢れてきます。そして、そのエナジーが人に伝われば、その人もきっと満足します。結局、自分が満足すればそのエナジーで人も満足させられるのだから、最初から他人を優先する必要などないのです。

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