仕事とプライベートの区別がなくなった
自分らしく生きるスタートアップ業界の人たちの刺激や、自分とつながる意識が芽生え出してきてから、仕事に対する考え方が変わってきた。以前は、仕事とプライベートの区別ははっきりしていたが、今はその境界線がなくなってきてしまった。
働くことの意識は、シンプルに、やりたいかどうか、楽しそうかどうかが軸になってきた。自分の曖昧さを減らして、丁寧に考えている。働く仲間との関係性で重視していることも、心でつながる仲間かどうか、お互いに進化できる仲間かどうかを考えるようになった。
講演や審査員、依頼を受けたお仕事、顧問や役員としての時間、場をつくる時間、絵を描くこと、夫婦で旅行に行くこと、仲間と分かち合うこと。お金を稼ぐ/稼がないに関係なく、ここまでが仕事という捉え方もなくなり、「自分の人生を生きること」の中の一部に仕事があると考えるようになった。
今は、「仕事とは何か?」について人によって考えが違うので、各々にとって何を意味するのかを問われている時代だろう。その答えは、自分の外側ではなく、自分の内側にある。それぞれの捉え方、考え方があっていい時代だと、僕は思う。
自分の好きなことでお金を稼ぐ実験をしよう
「自分の好きなことでお金を稼ぐ実験をする」
最近、思いついたことである。例えば、消しゴムハンコをつくるのが好きな人がSNSなどで知り合いや友人に自分のつくった作品を告知して、その人向きにオリジナルの消しゴムハンコをつくるというサービスをつくる。そういうアプリやフリーマーケットのサイトもたくさんあると思うが、気軽に投稿できて、敷居が低いほうがいい。
消しゴムハンコでなくても、歌を歌うとか、僕のように絵を描くとか、掃除の仕方を教えるとか、何でもいい。ここで大切なのは、自分が提供するサービスに値段をつけることだ。おそらく、多くの人がお金をもらうことができないし、行動範囲も狭めているような気もする。
そもそも「お金」には人それぞれの観念が紐付いており、お金をもらうことそのものに抵抗があったり、いろいろな感情が邪魔をすると思う。
僕は会社員や公務員でも、さまざまなルールはあると思うが、信頼できる友達や知人ならば、ある程度の金額ならもらってもかまわないと思っている。自分が提供するサービスに値段をつけることで自分の意識が変わる。責任が明確になり、自分の成長につながる。対価をいただくことにより、相手にも歓ばれることも多くなり、お金を媒体に歓びの世界を体験できる。