ヨソモノが入ってくることの効果で東大合格者数38年連続1位

それでは、旧高の生徒たちは新高の生徒に学力的に押しつぶされてしまうのだろうか。彼はこう付け加えた。

「面白いのは、新高(の手ごわさ)を目の当たりにした旧高の側に火がつくことです。『やべえ、勉強しなければ』って。『東大どころか、百傑すら入れないぞ、このままじゃマズいんじゃないか』って。で、最終的(大学受験時)な百傑はうまい具合に旧高が3、新高が1の割合になるのです」

写真=iStock.com/gong hangxu
※写真はイメージです

先述したように、38年間にわたって東京大学合格者数ナンバーワンの座を維持している開成。

完全中高一貫化が進行する時代の中、高校入試をかたくなに貫いているのは、生徒たちの心、そして学力を磨き上げ、鍛え上げるための仕掛けなのだろう。

【関連記事】
頭のいい子が開成・麻布を蹴っていく学校名
"MARCH付属"を蹴った小6女子の勝ち組人生
「宝くじ1等6億円」確実に当選する方法
名門麻布が"コーヒーの淹れ方"を問う理由
子供が見違える「短い声かけフレーズ10」