面白いと感じた瞬間、脳はこうなっている

「面白い」と感じたときに、何が起きているか。ズバリ、脳が反応しています。逆に「面白くない」と感じたときは脳が一切反応しません。人間の脳はとても正直にできています。

私はこれまで「脳は8つの系統の番地に分けることができて、その脳番地を意識すると、人間の脳は伸びていく」ことを提唱してきました。脳番地とは、同じような働きをする脳細胞の集まりと、その脳細胞を支える関連部位の総称のことです。

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脳全体では120の脳番地がありますが、代表的な脳番地は、思考系・感情系・伝達系・運動系・聴覚系・視覚系・理解系・記憶系の8つ。人が「面白い」と感じたとき、この8つの脳番地のうち、どれかが反応しているのです。

たとえば、脳は既知のことには反応しませんが、初めて聞く新しいことに対しては「そんなこともあったのか!」と面白さを感じます。これは記憶系脳番地が反応したためだと考えられるでしょう。ほかにも、ジェットコースターに乗っているときは運動系脳番地、落語家のはなしに笑ったときは聴覚系と感情系の脳番地が反応している、というように、同じ「面白い」であっても反応する脳番地は異なります。