自民党の文教族(教育とスポーツ分野の族議員)一本で、何十年間も政治活動を徹底的にやった努力の賜物であろう。文教分野に関する知見も人脈も日本どころか世界でもトップと言って過言ではない。

今の自民党の若手政治家は、特定の得意分野をつくろうとせず、オールラウンドに活動しようと考えてしまうが、完全に誤った考え方であろう。それぞれの分野で要求されるレベルが高いので、どこかに根を下ろさないと、知見も人脈も一切深まらない結果になってしまう。官僚もそんな人物を必死で支えようとはならないだろう。

森元総理は、小泉純一郎内閣のとき、官邸に対して非常に厳しい指摘や注文をドンドンしてきた。国を思い、郷土を愛する心は本物だ。それが森元総理と会った人物にも伝わっていき、それが信頼感につながっていったのだ。

今回のワールドカップ初戦でも、スタンドで森元総理の姿を見つけた関係者が森元総理に手を振ると、森元総理がそれに気づき手を振り返す。すると別のところからも手があがり、森元総理はそれに応えるというやりとりが延々と続いた。どれだけすごい数の人脈をもっているのかと、あの場にいた人間は全員思ったに違いない。

道路は大混雑 東京五輪は大丈夫か

それにしても試合終了後の会場付近の混雑には参った。味の素スタジアムから自宅まで通常なら車で30~40分もすれば着くような距離だが、試合終了の21時に現地を出発して自宅へ着いたのが深夜1時前になってしまった。

それで心配になったのが来年の東京オリンピックだ。東京都が豊洲移転時期の無駄な引き延ばしを行ったものだから、東京五輪で使う環状2号線のトンネル開通が間に合わなくなってしまった。五輪期間中に、道路が混雑し、首都機能がマヒしてしまっては大変だ。

先が思いやられてならない。

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