「こうなってはいけない」典型例
いずれにせよ、これまで何でも威勢よく、かっこよく、風格を付けてやってきた小泉さんが、初の国際デビューのひのき舞台でさらにかっこよくやろうと思って失敗してしまった事例である。
「気候変動問題の取り組みで世界をリードする」
「福島の人を傷つけない。福島の人に寄り添う」
「原発を減らす」
「火力を減らす」
「産業界に負担を求めない」
これらのことは、口で言うだけなら、いくらでも言える。しかし実行するとなると絶対に並び立つものではない。現実を認識してれば、それくらいすぐに分かる。
逆に現実をしっかりと認識していなければ、並び立たないことを平気で言ってしまうのである。
リーダーはこうなってはいけないという典型例である。
(略)
今の小泉さんの弱点は、
「知らないことを知らないと言えない」
「言い回しがくどすぎる」
「言動に無理に風格を付けようとする」
「持論を固めていないことを言い切る」
というところであろう。
ゆえに、質問に的確に答えられず、「そういうことを聞いているんじゃないよ!」という突っ込みが一斉に入ってしまう。
(略)
小泉さんは、今、質問に的確に答える意識が必要だし、無理して風格を付ける話し方は止めた方がいいと思う。
(略)
(ここまでリード文を除き約2600字、メールマガジン全文は約1万2400字です)
※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.170(10月1日配信)を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【38歳・小泉大臣(3)】なぜ小泉さんの言動が批判を呼ぶのか? 実行プランを持つ政治家になるため必要なこと》特集です。