なぜあなたの話はつまらないのか。その原因は「話し方の下手さ」や「ネタのつまらなさ」ではない。カリスマ予備校講師の犬塚壮志氏は「つまらない話の『4つのパターン』を知れば、笑いをとらなくても人をワクワクさせられる」という——。
※本稿は、犬塚壮志『感動する説明「すぐできる」型』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
「ジョブズのまね」をするから失敗する
人前で話をすることに苦手意識をもっている方にありがちな勘違いがあります。
「話がつまらない」のは、話し手のパフォーマンスや滑舌、あるいは話す内容のネタ(素材)そのものに問題があるからだ、と思い込んでいるケースです。
「私はもともと話し方がうまくないから」
「そもそも、話のネタがつまらなくて」
こう思ってしまっている方がほとんどなのです。
ただ、私に言わせると、そんなことはまったく問題ではありません。本人が拙いと感じる「話し方」でも、その人らしさが滲み出ているなど、よい部分は必ずあります。そのため、無理に整えようとしてしまうとその人の個性が失われてしまい、かえってよくないこともあるのです。
しかし、人前で話をすることに苦手意識をもっている方の多くが、スティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションをイメージしています。そうするとパフォーマンスにばかり意識が集中してしまうようになり、かえってうまく話せなくなって、ますます前に進めないというネガティブ・スパイラルに入ってしまうのです。