心が折れそうなとき何をしたらよいか
勉強で直面する一番の課題はモチベーションの維持でしょう。最初はやる気があってテキストを買ったのはいいけれど、次第に勉強するのが嫌になってきて三日坊主になってしまうことがよくあるかと思います。
そこで、私が常に考えているのは、人間のモチベーションが持続する限界は3カ月、ざっと90日だということです。例えば、仕事でも半年のプロジェクトを立てても、最初にあった高いモチベーションは次第にどこ吹く風で、絶対に中だるみをし、最後にまずいと感じて締め切りのギリギリで頑張るということがよくあるケースです。
私の場合も、ケンブリッジに入学するにあたっては、1つ条件が課せられており、入学するには英語試験の『アイエルツ(IELTS)』のスコアを大学が要求するレベルまで高めなければなりませんでした。私は当時のスコアが「7.0」。ケンブリッジ入学の条件は「7.5」と、あと「0.5」不足していました。けれども、その時点での「7.0」というスコアが既にかなり頑張った結果であったため、モチベーションの維持が難しい状況でした。「7.0」であれば、ケンブリッジ以外の大学院なら何の問題もなく合格できるレベルなので、ケンブリッジにこだわらなくてもいいのではないか、と何度も心が折れそうになりました。
そんなタイミングで何をしたかというと、ケンブリッジの教授たちに会いに行きました。すると改めて「どうしてもここで学びたい」と気持ちが奮い立ちます。人間である限り、モチベーションの下がるタイミングは誰にでも必ずあるものです。そんなときに自分ひとりでなんとかしようとしても、簡単にはうまくいきません。だから人の助けを借りて自分のやる気に火をつけるのです。