ラーメンならチャーシューメンを

夜は自宅と外食が半々で、基本的にお酒を飲みます。ダイエット効果のある白ワインがメインで、ときどき赤ワインや日本酒を楽しみます。量は1~2合程度。つまみはもちろん糖質を避け、肉、魚、野菜、豆腐、チーズなどの料理です。そのときに水も十分に飲むようにしています。

また、日曜日の夜はウナギを食べるのが習慣です。実はウナギには近年、老化現象の真犯人として注目されている「AGE(終末糖化産物)」に対する予防効果がある「カルノシン」という物質が豊富に含まれているからです。

AGEはタンパク質や脂質がブドウ糖と結合してできる悪い物質です。そのAGEを抑制するカルノシンはウナギのほかに、マグロ、カツオ、カモなど長距離を移動する回遊魚や渡り鳥に多く含まれています。これらを積極的に摂ることをおすすめします。

糖質制限は継続することが最も重要で、がんばりすぎて途中で断念するようでは意味がありません。昼食にラーメンやカツ丼などの炭水化物をガッツリ食べたいときもあるでしょう。

そんなときはラーメンならばチャーシューメンやタンメンにするとか、ざるそばなら天ぷらをつけるなど、タンパク質や野菜を一緒に摂るようにしましょう。また、食後すぐに15分程度の運動をすれば血糖値の上昇が抑えられるので、軽めのウオーキングもお忘れなく。

仕事帰りの一杯はリラックスできて、ストレスの解消になります。飲み物やつまみに気を配りながら楽しみましょう。もちろん“〆のラーメン”は禁物です。

牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長
1979年、北海道大学医学部卒業。2003年、生活習慣病や肥満治療のため、東京・銀座に「AGE牧田クリニック」を開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。