経団連会長は国民よりも自社ファースト

経団連(日本経済団体連合会)と言えば「老害」の典型だが、現会長である中西宏明氏(日立製作所会長)の原発を巡る発言は度が過ぎた。

「日本を支える電力システムを再構築する」提言を発表した経団連の中西宏明会長(2019年4月8日)。(時事通信フォト=写真)

小泉純一郎元首相が顧問を務める民間団体「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」からの公開討論の申し入れに、「絶対ダメという方と議論しても始まらない」と拒否したのは序の口。その後の2019年4月、経団連は「日本を支える電力システムを再構築する」と題したエネルギー政策の新たな提言を発表した。