2.英和辞典と和英辞典は使わない

英和辞典ではなく、まず、英英辞典と類語辞典で、英単語の意味を調べる癖をつけてください。日本で英語と思われている単語でも、英語では使わないものや意味やニュアンスが違うものはかなりあります。英英辞典や類語辞典を使っていれば、そのような誤解は防げますし、自然と英語の語彙も増え、用例も見るので、言い回しも覚えるようになります。

もし、日本語でカタカナ英語を使う場合でも、英語の意味を英英辞典や類語辞典を使って確認してから使うべきです。そうすれば、本来の意味やニュアンスと異なることに気づく機会が増え、自然と日本語の奇妙なカタカナ英語を使わなくなると思います。

議論できない「暗記スピーチ」をやめる

英和辞典の代わりに英英辞典や類語辞典を使うことに慣れたら、和英辞典を使うことをやめてみましょう。和英辞典を使うことのデメリットは2つあります。

1つは、和英辞典では、日本語を英語の単語を使って説明をしようとしますが、結果として、英語的に理解不能であるケースが多々生じることです。もう1つは、英語で伝える場合、自分の意見や主張を組み立てる際に、最初から英語で考える癖をつけられないことです。英語は英語で完結するようにすることが重要です。

3.暗記の英語スピーチはやらない

日本人は暗記が大好きなようです。スピーチも暗記ものの一つと考えているので、学生から総理大臣までスピーチをするときは、原稿を読む、あるいは暗記することが普通ですが、あれはいただけません。暗記スピーチには2つの問題点があります。

1つ目は、一方通行であること、2つ目は暗記することで臨機応変に対応することができないことです。実際、一方通行のスピーチは、途中での質問は想定していないので、もし途中で質問され、中断されてしまうと、すんなり再開することは難しく、巻き戻しになったり、内容が途中で飛んでしまったりするのではないでしょうか。

また、質問を反映するなど聞く人の関心に応えたり、会場の雰囲気に合わせたりすることも困難で、臨機応変に内容の変更をすることも難しくなります。何より、暗記スピーチは一方通行で双方向性はないので、英語で議論するなどの現実的な場面では役に立ちません。