インフルエンサーになった本当の理由
【田原】菅本さんは、もともとHKT48にいらっしゃったんですね。どうしてアイドルをやろうと思ったの?
【菅本】恥ずかしいんですけど、私、中学校はサボリ気味で、あまり行ってなかったんです。それなのに、頭のいい高校に入ったらかっこいいと思って、受験1カ月前から猛勉強。なんとか合格できましたが、無理して入ったので入学後は案の定、授業についていけなくなりました。そんなときに見かけたのがHKTの告知。もともとAKBさんが好きなこともありましたが、「もし受かったら芸能系の高校に転校して夏休みの宿題をしなくてもよくなる!」と思って、オーディションを受けました。
【田原】オーディションに合格後は、歌を歌ったりしていた?
【菅本】はい。でも1年くらいでやめちゃいました。だからCDデビューもしていません。
【田原】どうして?
【菅本】恋愛したくなっちゃったんです。高校に通いながらアイドルをしていたのですが、学校にはカップルがたくさんいて、ああ、うらやましいなと。
【田原】AKBは恋愛がご法度でしたね。どうして恋愛禁止なんだろう?
【菅本】どうしてですかね。応援している人は、夢だけに集中してほしいと思うのかな。
【田原】そうですか。やめた後は、無事、恋愛できた?
【菅本】しました(笑)。
【田原】やめた後は何をしていたのですか。普通の高校生?
【菅本】アイドルをやめたときにあるデマが流れました。きっかけは、誰かがヤフー知恵袋に「やめたのは、ファンとお酒を飲んでタバコを吸ったのが発覚したからじゃないか」と臆測を書いたこと。それが1人歩きして、テレビや新聞、雑誌が本当のことのように報じ始めました。地元のローカル局で自分のニュースを見たときはびっくり。「えーっ!」と思って局に電話したら、「ネットに書いてありました」で、2度びっくりです。そのせいで学校で後ろ指をさされるようになり、地元にもいづらくなりました。それで学校をやめて、料理の専門学校に。卒業した後は、ニートになりました。