大事なのは「効率的に」「確実に」たんぱく質をとること

「とにかくたんぱく質をとりたい」という人は、栄養表示のたんぱく質量だけをチェックしていることでしょうが、アスリートは、たんぱく質をどんな食品からとるのかまでを考慮して選びます。

大事なのは、たんぱく質を効率的に、確実にとることなのです。

さらに、筋肉をつけたい場合は、食べるだけでなくトレーニング(筋トレ)もおこなう必要があります。そのトレーニングをどのようなコンディションでおこなうかも効果的な筋肉作りには重要なのです。

最近はスポーツ栄養学が認知され、目的によって必要な栄養素が含まれる食材をとるようになってきています。

しかし、スポーツ栄養学は単純なものではありません。

たとえば、「筋肉をつける」という目的を遂行する場合、「筋肉の材料はたんぱく質→たんぱく質をとる→筋肉をつける」というシンプルな論法では実現できません。もっと奥行きのある考え方が必要です。

先に述べたとおり、トレーニングをおこなわなければ筋肉はつきません。簡単にいうと、筋肉量を増やすためには「筋破壊」を生じさせることが必要です。

トレーニングとは、筋肉を壊すことなのです。

運動後は「肝機能の数値」も上がる

筋肉が破壊されるということはからだに負担になります。からだが疲れた、だるいなどと、感じることにもなります。

動くということはエネルギーも使います。汗をかけば水分やミネラルなども消耗します。また、見た目ではわかりませんが、実は内臓にも負担がかかっています。これは、運動後は血液検査の肝機能の数値が上がることからもわかります。

つまり、筋肉を作るということは、トレーニングによる負荷も考慮して食事を考えることがポイントなのです。

さらにたんぱく質だけとるのではだめです。それをからだが吸収して、筋肉となるためにはほかの栄養素も必要になります。一つの栄養素だけで細胞が作られているわけではないのです。

また、たんぱく質のとりすぎは、内臓に負担がかかるということも耳にしたことがないでしょうか。これはたんぱく質に含まれる窒素が原因です。

食事をとることでエネルギーになるのは3つの栄養素だけです。それは、たんぱく質と糖質、脂質です。これらを三大栄養素といいます。逆にこれ以外の栄養素はいくらとってもエネルギーにはなりません。カルシウムやビタミンCなどはいくらとってもエネルギーにならない、つまり太らないのです。