山口県周防大島町で行方不明となった2歳の藤本理稀ちゃんを捜索開始から30分で発見したスーパーボランティアの尾畠春夫さん。余生を人のために捧げるその行動力と精神の源泉に迫る。

なぜ、行方不明の男児を探せたか

スーパーボランティア・尾畠春夫さんは、山口県周防大島町で行方不明となった2歳の男の子藤本理稀(よしき)ちゃんを捜索開始から約30分で発見した当時をこう振り返った。

スーパーボランティア・尾畠春夫氏 写真は、熊本地震(2016年)のときのもの。

「小さい子が3日も食ってなくて生きていたのは、水分だけはとっていたということ。水深が浅いところの水ってどうやって飲むかわかる?」