【秘技その5】「3つのポイント」の、3つ目で意表を突く

実際以上に頭がよさそうに見せたい人に重宝されているのが、「ポイントは3つあります」というフレーズ(話法?)。あまりに使われすぎて、むしろ「おいおい、またかよ」とウンザリされたり、むしろ凡庸さを印象づけたりするリスクもあります。

そんな微妙な立ち位置を踏まえたうえで、あえてこのフレーズを活用して、ひと筋縄ではいかない頭のよさを印象づけましょう。

「3つのポイントがあります」で始まる話には、通常、当たり前ですがちゃんと3つのポイントがあります。そこで大方の予想を裏切るのがミソ。2つまでは普通にポイントをあげ、「3つ目は……」とためを作って、「今あげた2つのポイントをしっかり実践することです」「この場でご意見を伺いたいと思います」など、意表を突いたポイントを提示します。

ちょっと気が抜ける展開にすることで、気持ちの余裕や器の大きさがにじみ出て、結果的に頭のよさを感じてもらえるはず。「いやまあ、こういうのは3つじゃないといけないと思って」と呟いて、軽く笑いを取るのも一興です。

会議の場面でこの5つの秘技を駆使できれば、頭がよさそうに見えること請け合い。しかも、かなりの会議上手になれます。

「ごまかしじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、何事もまずは形から入ることが大切。たしかに小手先のテクニックですが、バカには使いこなせません。これが実行できるということは、十分に頭がよいと言えるかも。仕事がデキるとか頭がいいとかなんて、しょせんその程度の話です。

石原壮一郎
コラムニスト
1963年生まれ。三重県出身。「大人」のマナーや処世術をテーマにした著書多数。故郷の名物の魅力を伝える「伊勢うどん大使」「松阪市ブランド大使」を務める。近著に『本当に必要とされる最強マナー』、『9割の会社はバカ』(共著)。
(写真=iStock.com)
【関連記事】
「役員級と課長止まり」言動と服装の違い
どんな相手とも10分雑談できる達人ワザ
会社が絶対手放さない、優秀人材6タイプ
忘年会でモロバレする「大人力検定」5問
「マウンティング」のダサさに早く気づけ