【秘技その4】名言をはさんで、周囲をうならせる

名言は、手軽に頭をよく見せるための鉄板アイテム。会議にまつわる名言をいくつか覚えておいて、さりげなく繰り出しましょう。

「会議は踊る、されど進まず」

19世紀のウィーン会議で、オーストリアの将軍リーニュ公が発したとされている言葉。なかなか議論が進まないときに、「まさに『~』ですね」と呟きましょう。

「異論を表に出すことに価値がある」

ピーター・ドラッカーの言葉。意見が対立してちょっと空気が悪くなったときに、「いいですね。ドラッカーも『~』と言ってますから」と仲裁に入りましょう。ほかにもドラッカーは、会議に大切なのは「全体最適で考える」ことだと言いました。議論が停滞したときに「ドラッカーが言うように、全体最適で考えましょう」と言えば、一目も二目も置かれるに違いありません。

「もっとも使えるアイデアは、脱線したり行き先が見えない会議から生まれるもの」

アマゾン創業者ジェフ・ベゾスの言葉。話が迷走して、みんながウンザリし始めたときに繰り出すと、たぶん効果的です。

▼会議中に繰り出したい「大人の語彙」
【可逆性が高い(かぎゃくせいがたかい)】
意味:変わる可能性がある
使用例:「このプランは、今後の展開次第で可逆性が高そうです」
効果:見通しが立たない詰めの甘さをごまかすことができる
【可及的速やかに(かきゅうてきすみやかに)】
意味:できるだけ早く
使用例:「可及的速やかに実行いたします」
効果:ヤル気を強くアピールできて、早く実行しそうに聞こえる
【声望が高い(せいぼうがたかい)】
意味:世間の評判がいい
使用例:「前回の商品はおかげさまで声望が高く、売り上げも好調でした」
効果:評判の中身が濃い印象を与えることができる
【私見(しけん)】
意味:個人的な意見
使用例:「私見ではありますが、A社を説得するのは難しいかと」
効果:意見は個人的に決まっているが、考え抜いて言っているように聞こえる