ほとんどの生徒が部活動に参加する文武両道の駒場東邦(東京)

次いで17年の9人から16人へと大きく数字を伸ばしたのが、33位の駒場東邦(東京)だ。

「18年は千葉大医学部に6人が現役で合格しました。ほかにも筑波、群馬、山梨、信州といった大学の医学部に合格した生徒もいました。学校が仕掛けたわけではないのですが、少し珍しい出願パターンでしたね」

そう語るのは進学指導の小川一啓氏だ。同校は毎年50人前後の東大合格者を出す進学校だが、実はほとんどの生徒が部活動に参加する文武両道を是としている。

「中1の段階でほぼ100%、高2の引退間際でも9割以上の生徒が部活動に参加しています。部活を終えて帰宅してから、コツコツ勉強を進める生徒、テスト期間に集中して勉強する生徒が半々くらいだと思います。どちらも部活と勉強の両立を図る中で、時間の使い方や効率的な学習を意識するようになるので、引退後の伸びが大きいですね」

学校の授業では、特定の大学を意識した対策はしていないという。

「高3の授業では、選び抜いた良問を解かせるようにしています。その結果が東大や医学部への合格につながっているのは嬉しい限りです」

「プレジデントFamily 医学部進学大百科 2019完全保存版」より(イラストレーション=ヤギワタル)

徳島文理は過去7年間で7人の東大理三合格者を出した

24位の徳島文理も17年の8人から合格実績を伸ばした。また、過去7年間で7人の東大理三合格者を出すなど、継続的に高い進学実績を挙げている。しかし、進学課長の黒下俊和氏のコメントは控えめだ。

「18年春の現役での医学部合格率は7.7%。10%超えを目指しているので、もう少し頑張りたいというのが正直なところです」

東大理三への合格者は、系列の徳島文理小卒の生徒が多いという。

「小学校から学習習慣がしっかり身についている子だと、スタートの段階から若干差がついている部分はあると思います。ただ、そういった優秀な子が授業に取り組む姿勢を、背中で見せてくれると、他の生徒のモチベーションアップにつながります」

進学実績の浮沈と併せて、学校の教育方針などを見ると、医学部への最短ルートが見えてきそうだ。