持ち帰り商品により力を入れることも1つの策
吉野家の場合は、注文と支払いは店員が対応しているが、まずはこれを券売機にする。メニュー数も牛丼以外のものを減らし、オペレーションをシンプルにして、24時間営業も見直すべきではないか。備え付けの紅ショウガなども、必要な人だけが注文する有料サービスにすることを検討してもいいだろう。
それでも人件費、原材料高が経営を圧迫するようなら、値上げも検討せざるをえない。ただ値上げするのではなく、マクドナルドのようにセット商品や他社とのコラボレーション、キャンペーンなどを使って、消費者が値上げぶんの付加価値を感じられるようにすることが重要だ。
ちなみに19年10月の消費増税で牛丼の値段も上がるが、持ち帰り品には軽減税率が適用される公算が高い。今後は持ち帰り商品により力を入れることも1つの策となるだろう。
(構成=衣谷 康 写真=iStock.com)