共通するコードを前提としないコミュニケーション

企業が市場の消費者のニーズを調べ、何か価値を提案する。消費者はそれを受け入れ、そして商品としてヒットする。消費者の気持ちがメーカーに伝わり、それにメーカーが応え、それにまた消費者が応える。そこでは、企業と消費者の間では、ちょっとした思い違いはあってもすぐに修正され、だいたいは正確に互いの意思が伝わり合っている。

これは、企業と消費者との関係の1つのモデルだ。そしてこのモデルは常識にもかなっていて、別段とりたてて違和感もないはずだ。だが、企業と消費者との関係は、そのようなすっきりとした合理的な関係でもって捉えて、本当によいのだろうか。ここでは、それとは異なるもう1つのモデルを提案してみたい。